コードギアスの藤ルルを中心に 黒バス高黒、宮黒、相棒黒 などマイナーを愛でてます
2025/05/14 (Wed)
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2013/07/19 (Fri)
[どうして]秀徳高校に通うことになりました[こうなった]4
「監督、お願いがあるのですが」
そう声をかけてきたのは緑間だった
「少しミニゲームをしたいのだよ」
「は?今日は基礎練中心だと言ってあっただろう?」
「分かっています少しだけなので時間を作って欲しい」
キャプッテンである大坪は顔を顰め
監督である中谷は緑間の後ろに居る宮地たちに視線を向ける
「ん~君たちも同じ意見なのかね?」
「はい、秀徳にとっても今後損にはならないと思います」
「宮地まで・・・」
「まぁいいよその代わり今日のわがまま3回分だね」
宮地の答えにしばらく考えを巡らせ中谷は試合の許可を出した
宮地や緑間の真剣な表情に何かを悟ったのか、
どちらにしろ基礎練中心なのだからミニゲームくらい差し支えはないだろう
そう思ってのことだった
「わかったのだよ」
「ありがとうございます、3on3するから大坪と木村も入ってくれ」
「それは別に構わないが1人たりないぞ」
緑間の後ろで笑いながら様子を見ていた高尾が入ってもあと一人足りない
高尾を見ながらそういった木村に宮地は頭を押さえ緑間がため息をつく
そんな2人を怪訝に思った大坪が声をかけようとしたがそれよりも早く
高尾の笑い声が体育館に響いた
「うぇwwwwwwwマジでかwwwwwwwこっちみてんのに気づかれないとか黒子君どんだけ影薄いのwwwwwwwww」
「うるさいですよ、人の上で爆笑しないでください」
いきなり聞こえた声に高尾たち以外の全員の肩がはねる
声の元を辿ると高尾に抱きつかれてる小柄な少年が目に入った
いつの間に居たのか、誰も気づかなかったことに疑問を持ちながら大坪が声をかけた
「すまないがバスケ部員で合ってるか?」
「あぁすみませんあいさつが遅れまして、1年の黒子テツヤですちなみに3軍です」
そういって頭を下げた黒子に1軍のメンバーは少し感動したが
3軍という言葉に首をかしげる
しかし当人は宮地に頭を撫でられながら幸せそうだ
何あれ和む・・・全員の心がシンクロした
「とりあえず黒子も入れてゲームするから、チームh「はいはい!!!おれ黒子君と一緒のチームがいいっす!!!」
「うるせぇよ!!黒子は誰とがいい?」
「そうですね、僕としても高尾君は一緒の方が都合いいです、しかしそうすると僕もサポート系なのでバランスが悪いんですよね」
「じゃぁやっぱ真ちゃんが一緒?同中だし」
「同中は関係ないと思いますが緑間君は今回敵チームに入ってもらいます」
「な!?どうしてなのだよ!?」
「僕の中ではまだ整理がついてないんです、察してください」
「っ・・・わかった」
1年対3年になるかと考えていた高尾としてはどちらの反応も意外だった
緑間は黒子に執着している節があるので絶対同じチームになると思っていたし、こうも簡単に引き下がるとは思わなかった
「そうですね、宮地さんお願いしてもいいですか?」
「は?いや別にいいがさらにバランス悪くならないか?」
「まぁそうですけど、今日会ったばかりの人よりかは連携がとりやすいかと思いまして」
「それもそうだな、大坪、木村頼んでもいいか?」
「あぁ俺たちは別に構わん」
結局チームは白チーム緑間、大坪、木村対赤チーム黒子、高尾、宮地に決まった
周りはそのチームに疑問を持つ、特にレギュラーの中に混ざっている
初めて見た水色の少年には誰もが注目していた、そう、注目していたはずだった
「お2人とも絶対目を離さないでください、特に高尾君は適当に僕にパスを回してくれれば助かります見失わないように気をつけてくださいね?」
そして開始の合図が鳴る
やはりというか緑間のチームが圧倒的に優勢だった
やっぱり緑間が居るチームが勝つよなー
しかも宮地さんたちのチーム得点原いないしな
そう周りが話し出した時、
宮地のシュートが決まった
「え?今大坪さんがボール持ってたよな!?」
「どうなってんだ!?気づいたらボールが赤チームに回ってるぞ!?」
そう周りが話しているのを聞きながら高尾は昂揚する気持ちを抑えていた
高尾はどうしてあぁまで緑間が黒子に執着するのかが分からなかったが今目の前にその答えが出ている
-魔法のようなパス-
まさにそんな言葉があてはまる
同じチームの宮地でさえも目を見開き驚いていた
気づいたら相手の手元にあったボールが自分へ届いたり
急にボールか軌道を変えたようなパスがきたり
10分間の短い間でも公式試合のような緊張感があった
高尾がゴールを決めた瞬間終了の合図が鳴る
結果としては赤チームが負けた
が、高尾としては悔しいという気持ち以上に言い様のない気分になっていた
きっとそれは宮地も一緒だろう
「テッちゃんすげぇ!!テッちゃんのパスちょー気持ちよかったんだけど!!」
「あり、がとうございます、ていうか何ですかその呼び方、ぁ・・・」
「っと、何してんだよお前ら」
高尾が笑顔で黒子に話しかけたが、それに答えた瞬間黒子の体が傾ぐ
しかし近づいてきていた宮地がそれを支えた
他のレギュラーや監督もそれを見て近づいてくる
「相変わらず体力がないな」
「ていうかあのパスどうなってんだ?」
「あんなの初めて見た」
「緑間君任せました」
それぞれ話しかけてきたメンバーに黒子は宮地に支えられたまま緑間にすべて丸投げした
緑間も黒子の体力の無さを分かっているため代わりにすべて話した
といっても緑間は黒子に甘いのでそれもあるのだが
帝光のレギュラーだったこと、幻の6人目と呼ばれていたこと、パス回しに特化している選手であることなど様々なことを話していくにつれて周りは絶句する
それもそうだろう入部してから1ヶ月経とうとしているのに今まで黒子の存在に誰も気づかなかったのだから
「一応これですべてなのだよ」
「テッちゃんが幻の6人目かぁ、なるほどね」
「今までまったく気づかなかった」
「隠していてすみませんでした、どうしても緑間君とは会いたくなかったので」
「ぶふぉwwwww真ちゃんどんだけ嫌われてんのwwww」
「高尾ぉぉおおお!!」
「いえ別に緑間くんのことは嫌いじゃないですよ、ただ自分の中で整理がつくまでキセキの皆さんとは会いたくなかっただけです」
「?そういや試合の前にも何か言ってたな」
えぇまぁと曖昧に微笑む黒子と苦虫を噛み潰したような顔をする緑間に宮地はそれ以上聞くことをやめた
その様子を見ていた高尾が話を変えるように声を発する
「で、監督、キャプテンこれからテッちゃんどうします~?」
試合中や話を聞きながらずっと眉間に皺を寄せていた中谷を見ながら尋ねる
幻の6人目をこのまま3軍に残しておくのか
遠まわしにそう聞いている高尾に気づいている中谷はため息を吐きながら話し出す
「幻の6人目をそのままにしておくのは勿体無いしねぇ今日からレギュラーとして1軍と一緒に練習してもらおうかな」
「やった!!これから一緒に練習しようぜ!!」
そういって抱きつく高尾に周りは呆れながらも見守った
秀徳高校へ入学したことも、緑間くんに見つかったことも予想外でしたがこういうのもいいかもしれませんね
「緑間君的にいうならこれも運命なのだよってところでしょうか」
「だけどレギュラー入りは考えさせてください」
「「「え??」」」
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