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  コードギアスの藤ルルを中心に 黒バス高黒、宮黒、相棒黒 などマイナーを愛でてます

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2013/09/07 (Sat)
ー影の想いー


一番始めは光だった青峰君、それに続くように黄瀬君、赤司君、紫原君、緑間君。
コートを見たとき立っていたのはすでに僕だけだった。
-キセキ達の開花-
チームプレイなんてそこには無く、あるのはただの空虚な勝利と虚しいバスケだけ。
好きだったはずのバスケもいつの間にか嫌悪の対象で

誰からも認識されず必要とされない、そう感じ始めたのはいつからだったか、
笑いあっていた時が思い出せるからこそ必要とされていないことが理解できた。
(僕の居場所はもうないんですね)
そして僕はバスケ部を退部した。

退部してから気づいたことは僕が想像以上にキセキに依存していたこと。
青峰君とバスケの話をしたり
黄瀬君が僕を見つけて抱きついてきたり
赤司君と他愛もない話をしたり
紫原君と一緒にお菓子を食べたり
緑間君と本の話をしたり
常に僕の中心はキセキ達の色で染まっていた。
拳が合わさることも
誰かが僕を見つけることも
笑って話し合うことも
一緒にお菓子を食べることも
本の感想も言い合うこも
もうなくなったけれど

「あぁ消えたくないな」

(誰かぼくをミツケテ)



赤い、アカイ線がたれる
まだその存在を主張するように


本当に置いていかれたのは誰だったのか




****





緑色の彼はいつの間にかそこに立っていて僕に声をかけた。

「黒子なんでお前は部活をやめたのだよ」

(さぁ、何ででしょう)

「俺が、俺たちがお前を置いていったからか?」

(確かに君達は僕を置いていきましたね)

「俺は今お前が最後に笑った時すら思いだせない」

(僕も君達が最後に笑った時を思い出せません)

「代わりに青峰が、黄瀬が、他のキセキたちが、開花するにつれてお前が辛そうにバスケをしていたのは見えていたきっとその中には俺も入っているだろう」

(僕には君達も辛そうにバスケをしてるように見えました)

「だが!もう一度、もう一度だけでも俺と一緒にいてくれるなら秀徳高校に来てくれないか?」

(あぁ君はどこまでも・・・)

「バスケに関わりたくないというならそれでも構わない、俺はおまえと本について語り合ったり他愛もない話をするのは嫌いではないのだよ」

(僕も嫌いではありませんでしたよ)


久しぶりに赤色以外の色が見えたような気がした

-まだ僕は必要ですか?-

捨てたはずの期待が、感情が、願いが胸を過ぎった
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